ことば・本・デジタル

ことばで伝えること、形に残すこと。
本やデジタルコンテンツを通して、
暮らしや空間を見つめ直すための視点を発信しています。


自然の中にいるときや、
暮らしの中でふと立ち止まったとき。
説明できないけれど、
確かに感じる何かがあります。

光の加減や、色の重なり。
風の通り方や、
小さな生きものの気配。
そうした感覚が、
表現のいちばん初めのきっかけになります。

感じ取ったものは、
すぐに言葉になるとは限りません。
少し時間を置いて、
あとから形を変えて現れることもあります。

文章として書き留めることもあれば、
本というまとまった形にすることもあります。
また、
キノコや猫、妖精のような存在として、
やわらいだ姿で現れることもあります。

それらはすべて、
伝えたい内容が違うというより、
現れ方が違うだけ。

言葉が合うときもあれば、
言葉になる前のほうが、
しっくりくることもあります。

本やデジタルという形は、
そのときどきの距離感で、
手に取ってもらえる方法のひとつ。

読む時間や、眺めるひとときが、
暮らしの流れの中で、
少し呼吸を整える時間になればと思っています。

ことばも、かたちも、
すべては
感じ取ったところから始まる表現。

それぞれの場所で、
必要な距離感で、
そっと出会ってもらえたら嬉しいです。